瀬戸内国際芸術祭2019_続き2

豊島(てしま)といえば、産業廃棄物不法投棄の舞台となったこの島で、膨大な不法投棄物を背景にしてテレビカメラに向かって怒っていた中坊公平を思い出す。1980年代だったろうか。
フェリーで豊島の宮浦港に降り立っても、そのような過去を思い起こさせるようなものはなかった。変わりに可愛いバスが停まっていた。
快晴の秋空の中は電動アシスト自転車で島巡りと決断。
喘ぎながらも山を越えると眼下に刈り入れられた棚田が広がっていた。スプールをえがきながら下ると奇妙な物体。豊島美術館に到着。大きな穴が二つ空いた空っぽの広い空間がある、何も置いていない、何もない美術館。「天井から光や風、鳥の声が注ぎ、時間や季節の流れが体感できる」とのこと。水滴がこれほど愛おしいと感じたことはなかった。体験されたし。ただし、これもベネッセ。入場制限あるので注意が必要。