フェンスの制作

自宅ではないけれど庭にフェンスをDIYで作ることになった。高さが2メートル、長さが7.5メートル。
2メートルもある高さなので支柱をしっかり固定しなければならない。素人でできる可能な範囲でやってみることにした。

1.5メートル間隔で独立基礎を6カ所設置し、90 105mmの角材を支柱にする。
独立基礎には鉄のフラットバー厚さ12mmを埋め込み、角材とフラットバーをボルトナット4箇所で固定。

6本の支柱には斜めに90mm角材で補強する。
AとBがそれぞれ6カ所

独立基礎(補強用のブロックを含めて)は可能な限り大きく深い穴を掘り、コンクリートで固定する。
12カ所になり、計算すると1立米(リューべ)ぐらいのコンクリートが必要となる。人力でコンクリートを作れるボリュームではないが、コンクリートミキサーを頼んで一挙に処理できる能力もないので、1カ所ごとに気長にやるしかない。

自宅の枕木
深さ600mm。可能な限り垂直に掘った穴に枕木を立てて周りにコンクリートを流し込んで固定した。この時は完全な手練りのコンクリートだったので、1日の作業は1穴か2穴であった。

ネットで見つけた販売店で購入した黒皮のフラットバーSS400 65×12×600mm
支柱取付用の穴は販売店で加工を依頼したが、抜留め用穴の加工を忘れてしまった。
下の画像でボルトナットが付いている穴は知人の鉄工所のボール盤を使って自分であけた。

支柱取付用の直径12mmの穴が4カ所

穴あき支柱ブロックにモルタルを入れ、鉄フラットバーを固定。
2×4材とクランプはフラットバーの高さや傾きを調整するために作った治具

フラットバーにボルトナットで固定されている2×4材のところに高さ2メートルの支柱を固定する。

これで下準備が完了。春になると穴掘り作業になる。

庭はまだ整地されていなく、傾斜のままで作業。

独立基礎を埋め込むために穴を掘る。計画よりも深めに堀り、水糸の高さ基準から揃うように捨コンで調整。
隣地との境界を遮るのが目的ではなく、フェンスに蔓性の植物などを絡ませることを想定しているので、境界よりも内側に入っている。

65Lのネリ樽

攪拌器を購入。買ってみて正解であった。
これならば、土間コンもできそうだ。
RYOBIパワーミキサー PM-311 三枚羽スクリュー径180 回転数300min-1
ネットで低速のものを調べて選んだ。amazonで15,632円購入(2022/3)

傾斜地の高いところは、穴へそのままコンクリートを流し込む。
錆止めの塗装を塗ったのでフラットバー は真っ赤

設置高さ面にあわせて型枠を組立てコンクリートを流し込む。ベニヤ板の端材や額縁制作時に出てきた細い角材を持ち込んで組立てみた。型枠作業はちょっと手間取ったが楽しい時間であった。

木材を市内の製材木材店で購入。現地へ運んでもらった。
支柱 杉 2m 105×105 6本、1.5m 105×105 6本
板 杉 3m 120×30 23枚
天板 杉 3m 180×30 2枚、2m 180×30 1枚

木工作業は順調に進み、画像を取り忘れてしまった。


木部塗装は防腐・防虫用ステイン ナフタデコール マホガニー キシラデコール 同等品。
ネットで購入 4L 4,290円

支柱取付ボルトはM10。フラットバー の穴径は12mm。支柱の穴あけは14mmのドリル。すべての誤差やばらつきがこの範囲内に収まり、スムーズに支柱を立てることができた。
1本の支柱に4箇所の穴あけがある。当初は位置決め用の木製ガイドを作り、ひと穴加工してみたものの、穴曲がりが大きく断念。2×4材の38mmぐらいならば問題なさそうだが、105mmは切り屑処理が重要なファクターになる。すべて(4×6穴)ケガキ線を引き、神沢のドリルガイドで穴あけ。
支柱間距離に問題があった。その原因は穴掘り作業の位置精度。この地は元々田んぼであり、宅地用に造成されたもの。深く掘り進めるほどに大きな石が埋まっており、中にはラクビーボールほどのものも。穴を広げるとコンクリート量が増える(力仕事が増える)こともあり、横板で調整できる20,30mmのズレが生じてしまった。

ガリバリウム板でカバーした天板をつけて完成。
風通しの良いフェンスにはつるバラやクレマチスを絡ませ、手前に低木や花壇を設けて立体的な庭ができそうだ。流し込んだコンクリート面が地表面になる予定。

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