制作中の下塗り・荒描き・素描

描きがけの作品を何枚も並べ重ねながら制作している。
偶然にも、同時期に同じような作業工程中でありながら異なるスタイルの作品が並んでいたので記録しておくことにした。
作風もモチーフも同じようなものを制作しているけど、完成へのアプローチをいろいろトライアル中である。

第1作目:下描きーーー古典画の未完成作品によくみられる

  • 白地のキャンバスに鉛筆で素描。
  • アクリル絵具の黒を薄く溶いて平筆で画面全体を塗る。画面全体を明灰色にする。
  • アクリル絵具のライトレッドでかきおこしていく。また、ラフにボリューム感と全体の調子を整える。
  • この時もアクリル絵具層を厚くしない。
  • これはゴーヤなので仕上がりでは緑色になる。

第2作目:素描ーーーマンガの背景画のよう

  • 白地のキャンバスに耐水性ペンで素描
  • ペンの芯は1mmぐらいのものを使用。これで全体の調子を整える。
  • 明るい部分はペン跡を残さないように描き込まない。
  • この作品は80号F縦の作品で下方1/3の部分
  • ほとんど識別できないくらいの暗い色調になる予定

第3作目:荒描きーーー仕上げの前ということで。。

  • 白地のキャンバスに耐水性ペンで素描
  • 画面全体をアクリル絵具の灰色で塗る。葉っぱのところの色
  • 背景は灰色の上から白(チタニウムホワイト)を塗る
  • 黒板画のように白で葉脈をかきおこしていく。
  • 朱と白を重ね描きを繰り返す予定

毎作ごとに、こんどは良いものを制作しようと期待を抱くのがちょうどこのころ。